第68回日本化学療法学会総会

会長挨拶

※2020年7月3日更新

第68回日本化学療法学会総会 会長
竹末 芳生(兵庫医科大学 感染制御学)

 新型コロナウイルス感染の影響もあり、6月開催から9月12~14日開催に延期いたしました。当初、学会テーマは、「目指せ、わが国で実践する Antimicrobial stewardship」としていましたが、それに加え「COVID-19との戦いで学んだこと、第3波に向けて準備すべきこと」も併せてテーマとし、これをタイトルとしたシンポ、パネルなどを企画いたしました。また各施設でのup-to-dateな報告も発表いただきたいと考え、急遽COVID-19関連の一般演題を募集したところ、短期間にも関わらず想像を超える数多くの登録をいただき驚いています。秋冬の第3波に向けての対策に結びつけば、感染関連学会としての本学会の役割を果たすことになると信じています。

 学会運営ですが、現地参加に加えWEB参加もできるようにいたしました。活発な演者とフロアーとのディスカッションは学会の醍醐味の一つでもあり、また兵庫県では感染患者が増えていない現状を鑑み、できるだけ神戸に足を運んでいただけたらと切ない希望をしております。しかし、一時は中止も覚悟しましたことを考えると、学会を開催させていただけるだけでも有り難いと受け止めています。

 参加者の皆様の安全対策として、一応感染の専門家として、会場に赴き細かく指示をいたしました。席は隣と一定の間隔をあけ、前列と後列が交互になるような配置といたしました。また立ち見も控えるようお願いすることとしました。そのため、神戸国際会議場、ポートピアホテルに加え、神戸国際展示場に大きな会場(通常2000席定員ですが、感染対策をとり800席)を追加使用することといたしました。

 まだ、全国的には予断は許されない状況であり、ぎりぎりまで本当に開催できるのか不安もあります。しかしこれで負けてはなるものかとの意気込みで、どのようなときにも対応できるよう出来る限りの準備をしていく所存ですので、皆様のご協力を何卒よろしく御願い申し上げます。