第41回癌免疫外科研究会

当番世話人挨拶

第41回癌免疫外科研究会
当番世話人:和田 尚
(大阪大学大学院医学系研究科 臨床腫瘍免疫学 特任教授)
 このたび第41回癌免疫外科研究会の当番世話人を拝命しました。オリンピックの夏、2020年7月16日・17日の二日間、大阪・千里の地で研究会を開催させていただきます。謹んでご挨拶申し上げますと共に、皆様にはご協力を賜りますよう、宜しくお願いいたします。
 近年の癌免疫研究の急速な発展と認知度の上昇は、本庶佑博士とJ.P. Allison博士による免疫チェックポイント阻害剤開発研究とノーベル賞受賞抜きには語れません。著明な臨床効果は患者や現場の医師のみならず、研究者にとって癌免疫療法の新世代への突入を体感させているところです。そして更なるグレードアップを目指し、研究対象として免疫チェックポイント分子に加え制御性T細胞、MDSC、TAMをはじめとする免疫抑制因子や、バイオマーカー探索からのマイクロサテライト不安定性、ミスマッチ修復遺伝子、遺伝子変異などにも研究対象はおよび、遠く離れていたリンチ症候群にも光が当てられるようになりました。かと言っても、旧来の免疫療法がすべて刷新されたわけではなく、CAR-TやTCR-T療法といった新規治療法も以前からの養子免疫の次世代型であり、がんワクチン療法も標的が共通抗原からネオ抗原へグレードアップしただけなわけで、温故知新というよりは脈々と引き継がれてきた癌免疫療法の知識と知恵を利用しています。
 腫瘍外科医は外科的切除に使命を持っているのみならず、その後の再発にも責任を持って臨牀に当たっています。手段の一つとしての癌免疫の研究も、やはり外科医の使命に含まれるでしょう。皆様の卓越した免疫分野の頭脳と手術で磨き抜かれた手・感性・経験を大阪の地に集合させ議論することで、持続可能な発展を伴う標的としての新しいがん免疫研究を開拓しましょう。多くの演題をお待ちします。特別企画やセミナーには、免疫染色とがんゲノム、さらには臨床・基礎からの免疫学、血管新生などに関する講演を準備中です。
 大阪の地では、食い倒れていただいても結構ですし、また一時間も足を延ばせば神戸・京都・奈良などが控え、観光地が目白押しです。オリンピック前の時間を使っていただき、大阪へおいでくださいますよう教室員一同、お待ちしています。
 ただし大阪の夏はHotです。免疫療法が効くはずではありますが、無理に正装で来場・発表の必要はありません。重鎮の方々が顔をしかめない限りは、ラフなドレスコードでお越しください。ポロシャツ・綿パンOKです。運が良ければ懇親会ではサンバのダンサーが練り歩きますよ!多数の演題申し込みを期待しています!