第63回日本呼吸器学会中国・四国地方会/第59回日本肺癌学会中国・四国支部学術集会

肺の日・呼吸の日市民公開講座 Withコロナ時代の呼吸器疾患診療~ぜん息、COPD、肺がん~

ごあいさつ

光延 文裕
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 老年医学分野
 日本呼吸器学会は、1999(平成11)年度から8月1日を「肺の日」に、2007(平成19)年度から5月9日を「呼吸の日」に制定しました。日本呼吸器学会の各支部では、市民の皆様に呼吸器疾患についての最新の情報を伝え、「呼吸に大切な肺を守る」ために、この両日のいずれかを中心に、全国各地で市民公開講座などを開催しています。その市民公開講座を、一般社団法人日本呼吸器学会中国・四国支部および公益財団法人日本呼吸器財団の共催で、本年度は岡山で開催させていただくこととなりました。
 現代医学の進歩には目覚ましいものがあります。様々な病気に関する新しい知見が積み重ねられ、新しい治療が開発されています。しかし、病気はなくなるわけではありません。現在、インターネットや書籍などで情報の入手は容易になっていますが、実はその信頼性は様々です。それらの情報に、かえって混乱してしまうことはありませんか?もしかしたら、混雑した外来ではかかりつけの先生にも、お気持ちを十分お話しできないこともあるのではないでしょうか?
 皆さんにも元気で長生きしていただくために、「病気についてどこまで解明できているのか、どこまで治療できるのか」について、基礎的および臨床的な医学研究に基づいた正確な知識を得ていただくことはとても重要です。この市民公開講座では、そのために必要な肺の病気に関する信頼できる情報をわかりやすく伝える、という目的で、専門の先生方から、現在の診療の考え方や、新しい治療を解説していただきます。今回のテーマとして取り上げる「気管支喘息」、「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」、「肺がん」などの病名は、皆さんもよく耳にされることがあるのではないでしょうか?
 また、最近皆さんが最も気になっている病気の一つは、重篤な呼吸器症状を引き起こすことがある「新型コロナウイルス感染症」ではないでしょうか?治療や予防について様々な取り組みがなされていますが、新型コロナウイルスの感染拡大は続いており、影響の長期化も懸念されています。この新型コロナウイルスと“共に生きる”「withコロナ」に時代に、呼吸器の病気の理解を深めていただけるきっかけにしていただければ幸いです。

プログラム

講演1. 「喘息の特徴と治療継続の重要性」

宮原 信明
(岡山大学大学院保健学研究科 検査技術科学分野 生体情報科学領域)

講演2. 「肺の生活習慣病:慢性閉塞性肺疾患(COPD)をご存知ですか?」

友田 恒一
(川崎医科大学 総合内科学1/川崎医科大学総合医療センター 内科)

講演3. 「わかりやすい肺がんの話2021」

藤本 伸一
(岡山ろうさい病院 腫瘍内科)

ご視聴方法と注意事項

2021年7月1日(木)~8月8日(日)の期間にて本ページよりご視聴が可能となります。
視聴の際は、パソコン、スマートフォン、タブレットでのご視聴がいただけます。
視聴無料ですが、通信料はご視聴いただく方のご負担となりますので、あらかじめご了承ください。

お問い合わせ先

肺の日・呼吸の日市民公開講座 運営事務局
株式会社メッド
phoneTel:086-463-5344(平日9:00~18:00)
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