第63回日本呼吸器学会中国・四国地方会/第59回日本肺癌学会中国・四国支部学術集会

会長挨拶

第63回日本呼吸器学会中国・四国地方会 会長

 COVID-19の影響を受け延期となっていた第63回日本呼吸器学会中国・四国地方会の準備を、様々な状況を想定しながら、粛々と進めています。本学会会長は、当院の前身である旧川崎医科大学附属川崎病院も含めて、故松島敏春先生(平成4年会長)以来で、名誉なことであり、職員一同喜んでいます。関係の皆様に厚く御礼申し上げます。
 私自身は、岡山大学、国立療養所山陽荘病院(現、山口宇部医療センター)、四国がんセンター、国立療養所南岡山病院(現、南岡山医療センター)、そして川崎医科大学総合医療センターで、肺がん、気管支喘息、COPD、間質性肺炎、結核、非結核性抗酸菌症など、様々な呼吸器疾患を勉強させていただき、中国・四国地方の呼吸器診療は高いレベルであることを実感しています。肺は全身性疾患を表出する臓器であり、肺局所にとどまらずマクロな視点から診断と治療を行う必要があります。一方、分子生物学の進歩によりミクロな視点での病態解析が可能となり、それをターゲットとする治療により進行肺がんや難治性気管支喘息も治癒を目指した戦略がとられ、間質性肺炎やCOPDにも新たな治療薬が標準療法となっています。これら呼吸器病学の魅力を研修医、医学生、そしてメディカルスタッフに伝わるような学会にしたいと考えています。岡山市で開催するにあたり、これらの分野で世界的に活躍されている当地出身の先生方もお招きして、会員の皆様と更なる交流を深めていただければと思います。
 今回はとくに、COVID-19の診療を経験した医師の知識や課題を共有し、社会へ科学的で適切な医学情報を提供することを使命として会員の皆様の経験と叡智を集約したいと思います。COVID-19の可能性を考えながら通常と同様に呼吸器疾患の診療を行うことは、気管支鏡、手術、および救急搬送患者の対応をはじめ多くの制約があったと思われます。各施設の実情により、本来の呼吸器研修で学ぶべきことが叶わなかったかもしれません。こうした未曾有の状況においても、私たちは眼前の患者の診療とともに科学者の目を持つことが大切です。COVID-19について新たなセッション(呼吸器20)を設けましたので、この1年間の経験を会員で共有し、熱い討論ができることを楽しみにしています。皆様のご参加をどうぞ、よろしくお願い致します。
第63回日本呼吸器学会中国・四国地方会
会 長:瀧川 奈義夫
(川崎医科大学 総合内科学4 教授)

第59回日本肺癌学会中国・四国支部学術集会 会長

 第59回日本肺癌学会中国・四国支部学術集会会長のご推挙を賜り、会員の先生方に深謝を申し上げます。本来第59回学術集会は昨年の2000年に開催の予定で昨年の演題募集に対し多くのご応募を頂きましたにもかかわらず、この度のCOVID-19パンデミックのため開催を断念せざるを得ませんでした。会員の先生方に大変ご迷惑をお掛け致してしまいましたことを深くお詫び申し上げます。現在感染者数が再度増加傾向にありまだ予断が許されない状況ではありますが、我が国でもようやくワクチン接種が開始され、今年こそは第59回学術集会を可能であれば現地開催できるよう、困難な場合にはオンラインで開催できるようスタッフ一同真摯に準備を進めております。
 近年の進行・再発肺癌治療の進歩は凄まじく、かつてないほどの飛躍的な予後の向上が認められていますが、あまりに速い進歩のスピードとその知見の複雑さのため、地域のすべての肺癌患者にその成果を還元することの困難さを感じております。第59回の中国・四国支部学術部会では、若手呼吸器科医や研修医が、最新の肺がん治療、特にゲノム医療、immuno-oncologyの現状を効率よく把握できるような企画を準備したいと思います。延期された東京オリンピックの開催後になりますが、2001年8月7、8日には、肺癌で苦しむことのない未来について岡山の地でできるだけ多くの会員の皆様で熱く語り合う機会が持てることを祈念いたしております。
第59回日本肺癌学会中国・四国支部学術集会
会 長:田端 雅弘
(岡山大学病院 腫瘍センター 教授)