第113回日本消化器病学会中国支部例会

会長挨拶

第113回日本消化器病学会中国支部例会
会長:檜垣 真吾
(医療法人聖比留会セントヒル病院)
 第113回日本消化器病学会中国支部例会を2020年6月13日(土)、第31回日本消化器病学会中国支部教育講演会を6月14日(日)に宇部ANAクラウンプラザホテルで開催させていただきます。この度、歴史と伝統ある第113回日本消化器病学会中国支部例会会長を拝命し大変光栄に存じ、また身の引き締まる思いでおります。
 消化管、肝臓、胆のう、膵臓と幅広い臓器を包括する消化器病学の中から、本支部例会のワークショップとして炎症性腸疾患と胆道、膵臓疾患を選択しました。
 本邦において炎症性腸疾患はその患者数が増加傾向にあります。また、新しい診断、治療薬もこの数年で数多く保険適応となりました。ワークのテーマを「炎症性腸疾患における診断・治療の現状と展望」としました。中国支部における炎症性腸疾患の診断、治療の経験を多くご提示いただき、学会員の皆さんの知識の向上を図りたいと考えております。
 胆道、膵臓は内視鏡治療や癌化学療法の発展が目覚ましい領域ですが、早期がんの診断がなかなか困難な領域でもあります。「胆膵疾患の予後改善を目指した取り組み」と題してみなさんの演題を募ります。活発な議論がなされ新しい知見が生まれることを計画しております。
 今回、特別講演と教育講演は、中国支部で先進的お仕事をされてきた先生方の中から、お二人にご講演をお願いしました。特別講演には、山口大学大学院医学系研究科消化器内科学の坂井田功教授に肝臓病学の進歩を、教育講演には島根大学医学部内科学講座第二の石原俊治教授に炎症性腸疾患診療の進歩についてご講演いただくことになっております。
 支部例会の本来の目的は、これからの消化器病学会を担う若い先生方の一般演題の発表の場を設けることです。研修医奨励賞、専修医奨励賞、一般演題の多くの応募をお待ちしております。そして、会場で多くの先生の活発な議論が拝聴できることを期待しております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。