第74回手術手技研究会

ご挨拶

 この度、第74回手術手技研究会の当番世話人を担当させていただきます。手術手技研究会は私どもの母教室である大阪大学第二外科の陣内伝之助教授が昭和48年に始められ、その後全国の多くの先生が開催されました。事務局も開始時から現在まで当教室に置いており、事務局長は当時の岡川和弘先生に始まり、平成16年からは私が勤めております。今回、事務局長という立場をわきまえず当番世話人をさせていただくことをご容赦いただくとともに、関係各位に厚く御礼申し上げます。

 さて今回のテーマを「神々の国で手術を学ぶ」とさせていただきました。手術は神頼みではないのですが、神に感謝することはよくあります。最高の手術をするには、技術の研鑽を常に怠らないと同時に、決して奢らず手術の神様への感謝の気持ちを忘れないという謙虚な姿勢が大事です。島根の出雲大社は八百万の神々が集うところですが、それにちなんで手術の神様のような一流の外科医が集まる会を一度島根で開催してみたいと思い、第74回手術研究会を企画しました。

 私は幼少時代をこの島根県松江市で過ごしてきました。離れてみると気候も人の心も穏やかで素晴らしい土地です。近年はスピリチュアルな場所として女性にも大変人気があります。本研究会を機会に先生方もパートナーをお誘いして是非、島根にお越しください。

第74回手術手技研究会 当番世話人
土岐 祐一郎
(大阪大学大学院 消化器外科学 教授)