令和2年度日本臨床衛生検査技師会 中四国支部医学検査学会(第53回)

ご挨拶

令和2年度日本臨床衛生検査技師会 中四国支部医学検査学会(第53回)
学会長:中尾 隆之
(徳島大学病院 病院長補佐/徳島県臨床検査技師会 会長)
 日臨技中四国支部医学検査学会 第53回目の学会を10月24日(土)・25日(日)にアスティとくしま(徳島県徳島市)に於いて、徳島県臨床検査技師会が担当開催させていただきます。本年開催予定の東京オリンピック・パラリンピックは新型コロナウィルス感染拡大の影響により延期が決定しましたが、これから政府・行政・医療機関のみならず日臨技も一丸となってこの新興感染症に対峙し、秋には我々がこの難局を乗り切れることを信じて準備を進めております。

 学会テーマは「Diversity & Flexibility ~多様性と柔軟性~」と題しました。医療技術の急速な進歩および医療分野へのAIの台頭との予想により、臨床検査技師の職能職域について将来を危ぶむ声が聞こえてくるようになりました。また、がんゲノム医療が本格的に動き出し、厚生労働省より医師の負担軽減のためのタスク・シフティング(業務の移管)も求められています。このような状況を臨床検査技師が発展する契機としてポジティブにとらえ、乗り切るために必要なものこそ、「Diversity & Flexibility ~多様性と柔軟性~」であると確信しております。仕事内容の幅を広げ、検査室に閉じこもらずに仕事場所を広げ、医療の中での活動領域を広げてほしい…というのが、病院全体を俯瞰しております私からの、皆様への切実な願いです。このテーマによる本学会が、皆様の新しい領域へ踏み出す一歩となりますこと、そしてこの新興感染症を我々が克服した証として皆様の記憶に残る学会となりますことを願ってやみません。

 本学会では、シンポジウム、講演など多くの興味深いプログラムを予定しております。
 徳島県は、太平洋、紀伊水道、播磨灘の3つの海、西日本第2の高峰、剣山をはじめとする緑豊かな山々、日本三大河川の1つ四国三郎・吉野川などの川に囲まれ、阿波踊りなど豊かな風土に培われた文化にも恵まれた地です。この機会に是非、徳島へ足を伸ばしていただければと存じます。多くの皆様のご参加を心からお待ちしております。