大会長挨拶
日本超音波医学会第56回中国地方会学術集会/第19回中国地方会講習会
大会長:能祖 一裕
(岡山市立市民病院 消化器内科主任部長/岡山大学客員教授/岡山大学医学部臨床教授)
このたび、2020年9月5日に、岡山コンベンションセンターにおきまして、日本超音波医学会第56回中国地方会学術集会および第19回中国地方会講習会を開催させていただくこととなりました。伝統ある本地方会の会長をする機会をいただき、関係各位の皆様に深謝いたします。大会長:能祖 一裕
(岡山市立市民病院 消化器内科主任部長/岡山大学客員教授/岡山大学医学部臨床教授)
私は消化器内科医で、特に肝臓疾患専門という事もあり、医師1年目より超音波検査に携わってきました。画像の解像度や分解能の向上など機器の進歩に加えて、造影超音波の普及により、今や超音波検査は患者診療に欠かせないモダリティーとなっています。しかし、このように簡便で診断能力の高い超音波検査があるにもかかわらず、超音波検査に習熟していない場合には、患者侵襲の強い他の画像検査に診断を頼ってしまう現状があります。このことを踏まえ、今回のテーマを「ここまでわかる超音波検査」といたしました。
特別講演には、腹部超音波検査のトップランナーである兵庫医科大学教授の飯島尋子先生をお迎えし、ご講演を賜ります。参加いただく諸先生方におかれましても、消化器、循環器、乳腺、甲状腺、婦人科、小児科、整形外科領域など、様々な分野における最新の超音波検査の知見をご提示いただくとともに、超音波検査が有用であった症例の発表や討論を通じて、知識を共有し、超音波検査の可能性を拡げていただければ幸いです。特に若い先生方、技師の方々におかれましても、ぜひ発表をしていただき、今後の診療の幅を広げる機会としていただきますようお願い致します。
なお今回より中国地方会でも、全国一律のDVDによる必修講習会を開催することになりました。専門医、検査技師を対象とした、専門資格更新時までに受講が必修である講習会ですので、奮ってご参加ください。
本会の岡山での開催は、3年ぶりとなります。会場は岡山駅に直結した、交通の便のよい場所ですので、学会会員の皆様におかれましては、超音波検査に携わる医師や技師の方など、多くの方々をお誘いいただき、ご参加賜りますようお願い申し上げます。