会長挨拶

第61回日本甲状腺学会学術集会 会長
菱沼 昭
獨協医科大学 感染制御・臨床検査医学講座 教授

 平成30年11月22日(木)から24日(土)、第61回日本甲状腺学会学術集会を埼玉県川越市にあるウエスタ川越にて開催いたします。獨協医科大学としては平成8年の第39回集会(会長:下田新一)、平成20年の第51回集会(会長:家入蒼生夫)に引き続きほぼ10年周期で3回目となります。このような伝統ある学会を担当させていただますことは大変に名誉なことであり、会員の皆様に深謝を申し上げます。

 今回の学術テーマを「甲状腺学の殿堂、未来への挑戦」とさせていただきました。文字通り日本甲状腺学会が日本の甲状腺学の中心であり、発展し続ける甲状腺学を牽引していくという意味もあります。理事会ではいくつかの課題がとりあげられていますが、「甲状腺腫瘍学の充実」、「甲状腺外科への取り組み」、「メディカルスタッフとの連携」等があります。クリニカルシークエンスが半ば国策として進められている中、遺伝性疾患とともに腫瘍性疾患の遺伝子解析にも焦点を当て、世界の第一人者に招待講演をお願いしたいと考えております。また、内科領域は勿論のこと、外科領域のシンポジウムも組ませていただきます。メディカルスタッフとしては、過去に薬剤師、看護師がとりあげられましたので、今回は臨床検査技師をとりあげたいと思っています。

 川越は大宮より電車で20分くらいの郊外に位置していますが、江戸の風情を残す「小江戸」としても観光地となっています。会場であるウエスタ川越は、川越駅より至近で、学術集会開催時に建築後2年ほどと、施設も新しく充実しています。会場の数も多く、今回は出来れば原則口演で、特にご希望している方のみポスターにしていただこうかと考えています。また、育児室の設置や女性会員の交流も予定しております。学術集会2日目は勤労感謝の日、3日目は土曜日と日程的にも参加しやすくなっております。学術集会情報はこちらのホームページにて随時更新いたしますが、演題募集期間を【5月16日(水)~6月13日(水)】に予定しています。大勢の先生方にご参加いただきますようお願い申しあげます。