第62回日本心身医学会総会ならびに学術講演会

会長挨拶

第62回日本心身医学会総会ならびに学術講演会
会 長:岡田 宏基
(宇多津病院心療内科・香川大学名誉教授)
 この度の新型コロナウィルス感染蔓延により、様々な影響を受けられました方々に心よりお見舞い申し上げます。また、現在もその対応にご尽力を続けておられる医療関係者の皆様に衷心より敬意を表する次第であります。

 そのような中ではございますが、第62回日本心身医学会総会ならびに学術講演会を開催させていただくにあたってのご挨拶をさせていただきたいと存じます。

 最初に、歴史ある本大会を四国で初めて開催させていただくことができ、身に余る光栄なことと存じております。中国・四国地区でも昭和61年の岡山での第27回総会(大月三郎大会長)以来で、実に35年ぶりとなります。

 令和2年度の札幌での第61回総会は、久住一郎大会長を中心に非常に短時間で素晴らしいプログラムを用意しておられたにも関わらず、新型コロナウィルスの感染蔓延のために中止になったことは誠に残念でした。

 第62回総会のテーマは、「心身医学の日常診療と新たなテクノロジーとの融合を求めて」といたしました。日常診療の面では、機能性身体疾患、糖尿病、気管支喘息、認知症などを主なテーマと考えています。それぞれについて、基調講演に続いてシンポジウムもしくはパネルディスカッションという形式を考えています。このうち、機能性身体疾患と気管支喘息については、基調講演に海外からの演者をお願いしてございますが、新型コロナウィルスの感染状況によっては、直接おいでいただけないことも想定されます。
 新たなテクノロジーというのは、コンピューター技術が中心とはなりますが、遠隔医療、VR、ロボット技術など、現在はまだ心身医学に直接的には応用できなくとも、将来に使えそうなテクノロジーということを想定しており、将来の心身医学との「融合」のために、いわゆる「シーズ」をできるだけ幅広く提供したいと考えております。
 第61回大会長の久住先生からは予定されていた幾つかのシンポジウムと教育講演を第62回に推薦いただいており、それらを盛り込んだ内容としたいと考えています。
 さらに新型コロナウィルス感染についての特別企画も計画しています。

 学会会場はJR高松駅に隣接し、高松空港へのリムジンバスも駅構内から発着しておりますので、交通の利便性は極めて高いものと考えております。
 7月の高松は梅雨の終盤時期ではありますが、例年台風は比較的少ない時期であります。新型コロナウィルス感染対策がなお一層進展し、全国から安心して皆様においでいただけることを心から願っております。

第62回日本心身医学会総会ならびに学術講演会
会 長:岡田 宏基
(宇多津病院心療内科・香川大学名誉教授)