第21回乳癌最新情報カンファランス

当番世話人挨拶

 この度、第21回乳癌最新情報カンファランスの当番世話人を拝命しました。初代会長が東京医科大学出身の植野 映先生で20年以上続く歴史ある研究会であり、大変光栄に思います。2020年10月9日(金)~10日(土)に神奈川県鎌倉市 鎌倉パークホテルで行いたいと考えています。

 毎年夏休みの時期に開催されてきましたが、今回は東京オリンピックの開催期間中に当たるために、秋に開催することになりました。熱気や喧騒が残っていると思われる東京から少し離れた鎌倉に会場を探しました。あわただしくなると思われる1年ですが、“秋の鎌倉で静かに考える”と題して、少し落ち着いて乳癌の診療を俯瞰することができる2日間にしたいと思います。

 人工知能の医療への導入も身近になってすべてが加速度的に進歩しているように見えます。しかし変わらない本質はあると思います。科学の進歩が新しい診療の開発につながっていることが日々実感できるエキサイティングな時代で、特に新規薬剤の開発は目覚ましいものがあります。しかし、先人達から受け継いだ情報をもとに、自分の患者を通して培った経験は大切です。最新情報を整理しつつ、バランスの取れた診療ができるように、静かに乳癌という疾患について考えられるようなカンファランスにしたいと思います。

 鎌倉は源頼朝によって創設され、北条氏に継承されて鎌倉幕府が置かれた場所です。神社仏閣が多く、江戸時代から江の島の景色とともに観光名所として栄えています。会場は由比ガ浜に面していて、江ノ電の長谷から徒歩10分、鎌倉駅からタクシーで10分と便利な場所にあります。紅葉には少し早いかもしれませんが、ぜひ秋の鎌倉も楽しんでいただけたらと思います。

 このカンファランスは、現会長の紅林先生のご尽力で、乳腺専門医制度の申請・更新の単位として認定されています。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

 2019年8月吉日

第21回乳癌最新情報カンファランス
当番世話人 石川 孝
(東京医科大学 乳腺科学分野)